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怪物

日々の楽しい社会人生活も3年目に入ろうとした時、その台は突然現れた。アレパチの黄金時代を築き上げた伝説のアレパチ『アレジン』の登場。それにあわせるかの様に社内で人事異動が行われ、その後一緒に仕事をする事になった先輩は会社内で1・2を争う程のパチンコ好きのAさんだった。

アレジンは登場から凄まじい勢いで設置され、瞬く間にホールの稼ぎ頭と成って行く

アレジン


その頃から一緒に仕事をする事になった先輩と私。幸か不幸かパチンコを打つ時間が飛躍的に増えてしまう。一日の大半をパチンコ店で過ごす日々が此処からスタートした。開店の10時~閉店まで仕事中にも関わらずその殆どをパチ屋で過ごす。寝ても覚めても考えることはアレジンの事ばかり『776ピュィ~♪』と心地よくそしてシンプルに響くリーチ音・・・『331ピュィ~♪』と連続で鳴くたびに脳内から溢れ出す麻薬物質と期待感『335ピュィ~♪・773ピュィ~♪・・・・・』高まる期待感と緊張感で意識が朦朧としてくる
。そして、なんの勿体ぶりも無く突然揃うデジタルに狂喜乱舞した。

連日の様にパチンコ店に通い詰め、勝ち負けを繰り返しながらも収支はマイナスに転じて行き金が続かなく成る。当時の月収は30万以上有ったと思うが当然それだけでは足らず消費者金融に足が向かい金を借り始める。

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最初はかなり抵抗が有ったが一度カードを作ってしまえば後は容易い。銀行で金を降ろす手順となんら変わらない為か借金をしている感覚はまるで無かった。初めてお金を借りたのは10万円だったが当然そんな金は瞬時に無くなりその後もアレジンを打ちたい♪と言う強い衝動に駆られた私は何のためらいも無く2件目の消費者金融に手を出し始める。ただアレジンが打ちたいそれだけの為に…



【続く】

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